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ジュエリーを洗浄で綺麗に、家庭でのお手入れについて【洗浄編】
- 2018年12月27日
こんにちは、FLACIAです
慌ただしい年の暮れとなりました
皆様は、大掃除終わりましたでしょうか
今回は、大掃除と少し関係のあるお手入れの続きです
ご紹介するのは、【洗浄編】です
水を用いた場合の洗浄効果と宝石の種類による注意となります
一般的に、ジュエリーに使用される金属は、
紹介する水では影響を受けませんので省略しております
今回は、以下の5つをご紹介いたします
1.水(常温)
2.水(40~50℃)
3.熱湯
4.炭酸水
5.アルカリ性電解水(アルカリイオン水)
1.水(常温)
効果 | 細部まで入り込み、ホコリやチリなどを除去することが可能です。 油脂に対しては、除去効果を期待することはできない。 |
使用不可宝石 | エメラルド、トルコ石、ラピスラズリ、真珠等の有機宝石 等 |
2.水(40~50℃)
効果 |
温度が高まったことで、洗浄効果が高くなります。 高めの温度では、油脂を洗い流すことも可能になります。 つけ置きからの洗浄で、日常的な汚れはほぼ取れます。 |
使用不可宝石 | 水と同様 |
温度変化に弱い宝石の場合は、急に冷たい水で冷やすと割れる場合がありますので、徐々に冷やすようにしましょう
3.熱湯
効果 |
さらに温度が高い為、洗い流すだけで日常の汚れを落とすことが可能です。 熱湯を使用できる宝石は、ダイヤモンドだけと言われています。 しかし、ダイヤモンドが熱湯で割れる事例もあるため、熱湯は使うべきではありません。 |
使用不可宝石 | ダイヤモンド以外のすべての宝石(ダイヤモンドも推奨されない) |
熱湯による破壊は、宝石自身やインクルージョン(内包物)の膨張、ヒビの膨張によるものが多いです
使用可能といわれるダイヤモンドですら亀裂が生じた例もありますので、熱湯は使用するべきではありません
4.炭酸水
シュワシュワする無糖、強炭酸をお選びください
効果 |
汚れを吸着し、浮き上がらせることで、細かい部分まで洗浄が行えます。 微細な振動も起こるので、水よりも洗浄効果を期待できる。 柔らかいブラシ等を用いることで、長年の汚れ等にも対応可能です。 |
使用不可宝石 | 水と同様 |
炭酸水を使用した洗浄を行う際は、しばらく付けた後に、ブラシで優しく磨いてください
曇った宝石なども、磨いてあげることでてりがよみがえります
5.アルカリ性電解水(アルカリイオン水)
アルカリ性電解水は、水を電気分解して得られる電解水で、PH濃度が塩基性のものをアルカリ性電解水と呼びます
アルカリ性の水で、徐々に真水に変化していきます。塩基性が弱いものは飲用にも用いられ、強いものは洗浄専用で使用されます
効果 |
PH濃度によりますが、油脂に対して強い洗浄効果を持ちます。 油脂を分解(けん化作用)、剥離が起こるため、簡単に洗浄することが可能です。 |
使用不可宝石 | 水と同様 |
論文によっては、中性洗剤よりも油脂を取り除く効果が得られたものもあるようです
洗剤よりも環境にやさしく、皮膚に対する影響も少ないとされており、利用しやすいと考えられます
※アルカリ性電解水には、種類があります。電解質の違いです。塩化ナトリウムを電解質として使用しているアルカリ性電解水は、塩化ナトリウムが錆の原因となるため、金属には使用されません。金属用では炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが利用されます。ジュエリーの金属は塩基性にも強いですが、十分にご理解の上ご活用ください。
温度の注意は宝石を扱う上で、重要となります
洗浄だけでなく、使用についても同じように知識の一つとなれば幸いです
また、注意すべき宝石の中にエメラルドが多く入っています
実は、エメラルドは取り扱いに大変注意が必要なのです
エメラルドについては、別の機会にご紹介いたします
それでは、よい一日を!
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記事内容は、効果や破損防止を保証するものではありません。洗浄を行う際は、特性を理解し細心の注意を払い行うようにしてください。
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