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【琥珀・アンバー】宝石の豆知識
- 2019年10月10日
こんにちは、FLACIAです
宝石の豆知識に
今回は【琥珀・アンバー】をご紹介します
琥珀は天然の樹脂が
長い年月をかけて
化石となったものです
モース硬度2～2.5
元々が樹脂である有機物のため、
硬くありません
爪のモース硬度が2～2.5なので
爪で強くひっかくと傷がつきます
石言葉は、
「抱擁・長寿・優しさ」など
琥珀の語源は
中国で使用された【虎魄】です
虎の魂が石になったものと
信じられてこの言葉がつけられました
英名のamber：アンバーは
アラビア語の「竜涎香」に由来します燃やした時に松の
古代ギリシアでは、
太陽の輝き：エーレクトロンと
呼ばれていました
約3000万年以上前の
様々な年代や地域の樹木の
樹脂が琥珀となりました
色は多彩で黄、赤、青、緑、黒など
内包物で大きく変化します
よく見られる色は、
褐色から黄金色です
不透明なものから透明なものまで
多彩な特徴を持ちます
150℃程度で軟化し、
200℃以上になると分解が始まり、
300℃程度で溶解します
こすると静電気が起きることも
面白い特徴といえます
世界各地で古くから宝石として
珍重されていました
日本では、
旧石器時代の2万年前の遺跡から
琥珀が発掘されています
この琥珀はビーズ状に紐を通す穴があり、
アジア最古の琥珀製品といわれています
琥珀で最も特徴的なのは
生物を内包する事ではないでしょうか
虫やトカゲ、カエルを内包したものが
発見されており
無傷な生物は標本としても
宝飾品としても高い価値があります
また、通常の化石とは異なり
形状が風化せずに残っている場合があり、
生物学的な価値もあります
結婚10年目は琥珀婚と呼ばれ、
夫から妻へと琥珀を贈る習慣があります
様々な装飾品に使用され、
時には部屋の装飾や
調度品として使用されます
劈開を持たず硬度が低いことから
様々な形状に加工されます
一般的なジュエリーでは
カボションカットで利用されますが
模様や生物入りの場合は
特徴を活かした形状が多いといえます
比重が軽いため、
大きなものでも軽やかに
使用しやすいといえます
琥珀と油を融解したものは
琥珀ニス、ラッカーと呼ばれ
木材の保護艶出しとして利用されます
琥珀は多くの偽物があることも
覚えておきたいポイントです
合成樹脂でできたものや
半化石の琥珀（コパール）を
使用したものなどがあり
生物入りの琥珀では特に注意が必要です
琥珀はとても柔らかい宝石です
傷をつけないように気を付ける必要があります
お手入れの時は
柔らかい布で乾拭き、
ぬるま湯での洗浄が行えます
洗剤や化学薬品の使用はできません
香水やスプレーの付着も禁物です
使用できるのは真水のみと覚えておきましょう
硬度も低いので超音波洗浄機も使用できず、
保管時も他の宝石と接触しないように
注意してください
琥珀の魅力は、
色合いや生物入りなど内包物だと思います
宝石に興味がない方でも内包された
生物に魅せられてコレクターになるケースも
多いと言います
他の宝石にないこの特徴は
ジュエリーにも活かされます
虫などに抵抗がない場合は、
生物を利用した琥珀ジュエリーを
探してみてください
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それでは、よい一日を！
※間違い、ご不明な点がありましたら、「お問い合わせ」よりご連絡ください。
